概念 Concept

 

|| 広い意味では情報と差が無い

「実用的数学」の文脈では「情報」で定義される

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目次

 

概念「広い意味では情報と差が無い」

   意味「抽象情報にとっての具体情報」

   本質「概念の意味に共通する条件」

 

抽象概念「意味が多い抽象的な概念」

   広義「部分集合の元になる最大範囲の情報」

   狭義「実際的意味になる広義概念の部分集合」

 

 

 

 

 


概念 Concept

 

|| 最大範囲は最大範囲の情報と差が無い

「意味を持ち得る枠(抽象情報)」のこと

 

\begin{array}{ccc} 意味 &\in & 概念 \\ \\ 具体情報 &\in& 抽象情報 \end{array}

 

『広い意味』であれば

 

 

「情報」と「概念」に差はありませんが

(どちらも「枠+枠の名前+中身」のこと)

 

\begin{array}{ccc} 概念 && 意味的 & 主観的 \\ \\ 情報 && 記号的 & 客観的 \end{array}

 

「狭い意味」では微妙なニュアンスが存在します。

(これ故に完全に一致するとは言えない)

 

 

 

 

 

意味 Instance

 

|| 概念を構成する中身

「概念にとっての具体情報」のこと

 

\begin{array}{ccc} 意味 &\in & 概念 \\ \\ 具体情報 &\in& 抽象情報 \end{array}

 

「概念から見た中身の情報」のことであり

(存在しない場合も許容する)

 

\begin{array}{ccc} 概念 &\to& 概念の意味 \\ \\ \\ もの &\to& ものの意味 \\ \\ 今 &\to& 今の意味 \\ \\ 魚 &\to& 魚の意味 \end{array}

 

「意味」単体では意味として機能しません。

(単体だと「意味」という概念の話になる)

 

 

 

 

 

緩い規制

 

直感的にもそうであるように

「概念」と「意味」自体は非常に曖昧です。

 

\begin{array}{ccc} 意味 &\to& 持たないときもある \\ \\ 真偽 &\to& この時点では考えない \end{array}

 

なのでそれを反映するために

この時点ではこういった縛りを設けません。

 

\begin{array}{lcl} 最下層概念 &\to& 名前が付いた空集合 \\ \\ 形而上概念 &\to& 名前が付いた空集合 \\ \\ 意味不明概念 &\to& 名前が付いた空集合 \\ \\ 自己言及概念 &\to& 偽だが記号で表現できる \end{array}

 

「概念」も「意味」も

 

\begin{array}{lcl} 要請段階 && 自然言語の範囲 \\ \\ 公理選択段階 && 自然言語から形式言語へ翻訳 \\ \\ 公理確定段階 && 概念及び意味はクラス \end{array}

 

この時点では「ただの記号(表現)」であるとします。

(意味の存在も真偽もこの記号表現に影響しない)

 

 

 

 

 

本質 Essence

 

|| 概念の意味に対する条件

「内包的定義」で出てくる「条件」のこと

 

\begin{array}{lcl} 集合 &=& \{ x \mid xは条件を満たす \} \\ \\ 概念 &=& \{ 意味 \mid 本質 \} \end{array}

 

「数学」では「整論理式」に限定されますが

「要請的な定義」の範囲だと制限は無いとします。

(これにも真偽の縛りを設けず曖昧さを許容する)

 

 

 

 

 

表現の広さと曖昧さ

 

「真偽が確定する範囲」となると

 

\begin{array}{ccc} 一階述語論理 &\to& 条件は整論理式 \\ \\ 自然言語 &\to& 条件は曖昧 \end{array}

 

「概念の本質」は「一階述語論理」に限定されますが

 

\begin{array}{cclcl} 生物 && xは生きてる&\to& xは生物 \\ \\ もの && xは認識できる &\to& xはものである \end{array}

 

「実際的な概念の本質」はその限りではありません。

(ただし名前を付けかえれば範囲内にできる)

 

\begin{array}{lcl} 要請段階 && 自然言語 \\ \\ 公理選択段階 && 自然言語を述語へ翻訳 \\ \\ 公理確定段階 && 一階述語論理 \end{array}

 

なので「公理が確定する前」の段階では

「条件」への制限は無いものとします。

(真偽の判定もまた曖昧とする)

 

 

 

 

 


抽象概念 Abstract Concept

 

|| 多くの具体情報を持つ概念

「複数の意味を持つ概念」のこと

 

\begin{array}{lcl} 要請段階 && 主観的に見て明らかに意味が複数ある \\ \\ 公理選択段階 && 意味ごとに具体情報を割り当てる \\ \\ 公理確定段階 && 全体と複数の部分集合 \end{array}

 

公理確定後は「部分集合」がこれに当たり

(認識できてない情報を省くなら部分集合)

 

\begin{array}{ccc} 一部の具体情報を集めたもの &\Longleftrightarrow& 狭義的意味 \\ \\ 全ての具体情報を集めたもの &\Longleftrightarrow& 広義的意味 \end{array}

 

「母集合」が『全体』を表します。

(広義概念は人が経由するものでしかない)

 

 

 

 

 

人が主に扱うのは狭義的意味

 

「抽象概念」は性質上

 

\begin{array}{lclcl} 最低限の警戒 &\subset& 必要な差別 &\subset& 差別 \\ \\ 違いによる区別 &\subset& 仕方ない差別 &\subset& 差別 \\ \\ 違いが根拠の悪行 &\subset& 悪い差別 &\subset& 差別 \end{array}

 

「複数の意味を持てる」ほどに

「多くの具体情報を持つ」ので

 

\begin{array}{ccc} 一部だけ &\to& 条件は認識可能 &\to&認識可能 \\ \\ 広義の意味 &\to& 本質 &\to& 狭義の意味 \end{array}

 

「意識上の概念」は

『全て』「狭義の意味」になります。